葬儀費用はどこで削れる?

葬儀費用はどこで削れる?

義父の死により、長男である夫が喪主を務めることになった。

 

同居をしていなかったが、まだ下の兄弟たちも学生ということもあり、全面的に我が家が請け負う形で葬儀を出すことになりました。

 

裕福ではない家庭だったので、削れるところはなるべく削って、でも見劣りしないような葬儀ができるようにと、斎場の方の知恵を借りながら決めていきました。

 

ですが、義父の兄弟は「もっとこーしてやりたい。あーしてやりたい。」と意見をし、義兄弟からも「もっとお父さんのために豪華に」との注文が出ました。

 

では、「どこを削れるか?」となったときに、前々から疑問というか不満に思っていた通夜振る舞いをなくそうと。

 

ここは何故か義父の兄弟も、義兄弟も賛成でした。

 

義母ひとり不満のようでしたが、遠方から車でかけつける親族(義母方の親族)も多く、飲酒運転の抑制や、長居されて遺族が無駄に疲れることがないようにと決めました。

 

結果、義母方の親族からは不満の声もあったようですが。

 

この件と同様、精進落とし以外の食事は各人が取る形で葬儀代をかなり安くできました。

 

ですが、義兄弟や義母の食事は私たち夫婦が負担したので、我が家の懐はかなりダメージがありました。

 

また、戒名について、何を根拠にかは理解できませんが、義父の父親が「高い位の戒名がついているのでそれ以下ではダメだ」と言い出し、結果とても高い位の戒名をいただくことになり、葬儀代うんぬんよりもお寺さんへの出費がとてつもなく高くなってしまいました。

 

その理論で行くと、義母や夫が亡くなった時の戒名はどうするのでしょうか?

 

なんの社会的功績もなく高い位だけがつき、その高い位へのお寺さんへ支払い。

 

お布施などは金額も曖昧で、あくまで「お気持ち」ですが、戒名は違います。

 

また、お寺さんのお坊さんの格でもお支払いするお布施の額が変わります。

 

檀家のお寺さんは数年前に格があがり、その際にお稚児行列も催され、参加しました。

 

それだけの位にある方へのお布施はお気持ちといえど上乗せもしなければなりません。

 

葬儀代は、仮通夜から香典返しまで、見えるところ以外を削るのはさほど難しいことではありませんでした。

 

祭壇のランク、御供物のランク、料理、近隣参列者のためのマイクロバス、香典返しなど、少しずつ削れるところを削って、最初の見積もりの7割程度には抑えられました。

 

お寺さんへのお布施などは、上乗せはしても削ることはできませんでした。