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お葬式用語集

【あ】

後飾り(あとかざり)

・葬式後に自宅で遺骨を飾る壇のこと。
・骨壺、白木位牌、遺影などを置くのが一般的。

 

安置(あんち)

・故人の死後、遺体を寝かせておくこと。
・自宅に安置する場合、安置施設を利用する場合、葬儀場を利用する場合がある。
・北枕にして、顔に白布をかけ、布団の遺体の上に守り刀を置き、枕飾りをする。

 

【い】

遺影(いえい)

・葬式時や葬式後に自宅に飾る故人の写真のこと。

 

家墓(いえはか)

・○○家の墓のような家単位の墓のこと。

 

位号(いごう)

・戒名の一番下の部分。

 

遺骨(いこつ)

・故人の骨のこと。
・一般的には、遺体を火葬場で火葬した後、遺骨を骨壺に納める。

 

遺骨遺棄(いこついき)

・遺骨を捨てること。
・習俗上の方法に適合しない場合、死体遺棄罪となる。

 

遺骨ペンダント(いこつぺんだんと)

・遺骨や遺灰を入れることができるペンダント。
・手元供養の1つ。

 

遺体葬(いたいそう)

・遺体を火葬する前に葬儀・告別式を行う形式の葬式。
・葬儀・告別式の前に火葬する「骨葬」形式で葬式を行う地域もある。

 

一日葬(いちにちそう)

・通夜を行わずに、葬儀・告別式のみを1日で行う葬式のこと。
一日葬についてはこちら

 

一周忌(いっしゅうき)

・個人が亡くなってから1年後の法要のこと。
・一般的には、読経、焼香、会食が行われる。

 

一般葬(いっぱんそう)

・以前からある、通夜、葬儀・告別式を行う葬式。
・一般的に、家族と親族の他に、仕事関係者、知人などが参列する。

 

位牌(いはい)

・故人の戒名(法名、法号)を書いた札。
・葬儀では白木位牌、四十九日では本位牌を使う。

 

院号(いんごう)

・戒名の一番上の○○院の部分。
・生前に、信仰が大きかった人や、社会に貢献した人に授けられる。
・院号のある戒名は位が高いとされる。

 

院殿号(いんでんごう)

・院殿号のある戒名は、院号よりさらに位が高いとされる。

 

【う】

宇宙葬(うちゅうそう)

・遺骨を宇宙に送る形式の葬送。
・散骨の一種。

 

【え】

永代供養墓(えいだいくようぼ)

・永代供養料を払うことで、承継者がいなくても、寺院などが遺骨を供養してくれる墓のこと。

 

永代使用墓(えいだいしようぼ)

・家で代々引き継いでいく、承継者がいる墓のこと。
・民法の規定により、承継者(祭祀承継者)は慣習に従って決める。
・必ずしも長男が承継しなくてもよく、次男、三男や、娘が承継してもよい。
・現実的には、旧来の家意識により、長男が承継することが多い。

 

エンゼルケア

・死後処理として、遺体から体液が漏れないようにしたり、化粧を施すこと。

 

エンディングノート

・遺族に対して、「自分の死後の希望、してもらいたいこと、伝えておきたいこと、など」を書いておくノート。

 

エンバーミング 

・遺体を防腐処理して長期保存すること。
・欧米で一般的。

 

【お】

お布施(おふせ)

・読経や戒名のお礼として僧侶に払うお金のこと。
・同義語に「心づけ」「志(こころざし)」「不祝儀(ぶしゅうぎ)」。

【か】

改葬(かいそう)

・現在の墓を、違う墓に移すこと。
・現在ある自治体で改葬許可を得る必要がある。
・寺の墓の場合、寺から埋葬証明書をもらう必要があり、寺から離檀料を請求される場合がある。

 

戒名(かいみょう) 

・仏式の葬式で、故人が死後に授かる名前のこと。

 

火葬(かそう)

・遺体を燃やすこと。また、そのように行われる葬式のこと。
・遺体を扱う方法としては、火葬以外に、土葬・水葬があるが、現在に日本では火葬が99%以上を占める。

 

火葬許可証(かそうきょかしょう) 

・死亡届と一緒に役所に申請し、その後、役所から交付される書類。
・火葬時に火葬場に提出する。
・火葬後は返却され、埋葬許可証となる。

 

火葬式(かそうしき)

・火葬のみを行い、通夜、葬儀・告別式を行わない葬式。
・直葬とも呼ばれる。
直葬(火葬式)についてはこちら

 

火葬場(かそうば)

・遺体を火葬する施設のこと。

 

家族葬(かぞくそう) 

・家族中心で行う小さな葬式。
・一般葬と同じく、通夜、葬儀・告別式を行う。
・一般葬より規模の小さい葬式だが、どの程度の規模かは決まっていない。
家族葬についてはこちら

 

合葬(がっそう) 

・1つの墓石の下に、他人の骨壺を一緒に納めること。

 

釜前(かままえ)

・火葬場で、炉に入る前にあげるお経のこと。

 

仮通夜(かりつや)

・本通夜の前に家族と親族のみで行う通夜のこと。

 

換骨法要、還骨法要(かんこつほうよう)

・元々は、自宅で後飾り祭壇に遺骨を置くときに行う法要のこと。
・現在は、火葬の後に行うことが多い。

 

【き】

供花(きょうか) 

・故人に供える花のこと。

 

清めの塩(きよめのしお)

・葬式から帰ってきた人にかけるための塩。
・「死」という穢れたものを取り除くという意味の、神道の考え方に基づくものであり、仏教の考え方ではない。

 

【く】

供物(くもつ) 

・故人に供える果物、菓子、お香のこと。

 

繰り上げ法要(くりあげほうよう)

・自宅で後飾り祭壇に遺骨を置くときに行う還骨法要や、死後7日目に行う初七日を、日取りを繰り上げて、火葬後に行うこと。

 

【け】

刑法190条(けいほう190じょう)

・死体遺棄、遺骨遺棄を禁じる規定。
・死体や遺骨の埋葬方法は、自由ではなく、定められた方法で行う必要がある。

 

検視(けんし)

・検察官や警察官が、変死体を犯罪に関係しているかどうか調べること。

 

検死(けんし)

・医師が、変死体を調べること。

 

献体(けんたい)

・医学のために遺体を提供すること。

 

【こ】

合祀(ごうし)

・遺骨を、他の人の遺骨と一緒に納めること。

 

香典(こうでん)

・葬式の参列者が持参する金品のこと。

 

香典返し(こうでんがえし)

・香典の返礼として品物を渡すこと。

 

行旅死亡人(こうりょしぼうにん)

・身元がわからず、遺体を引き取る人がいない死者のこと。
・旅行中の死である必要はなく、独り暮らしの孤独死は、行旅死亡人として扱われる。
・家族がいても、遺体を引き取らない場合は行旅死亡人となる。
・行旅死亡人は、自治体によって火葬される。

 

香炉(こうろ)

・焼香するときに使われる灰を入れる器のこと。

 

告別式(こくべつしき)

・故人とお別れをする儀式。通常、葬儀の後に行われる。

 

互助会(ごじょかい)

・会員が、毎月一定金額を積み立て、冠婚葬祭の際に利用する制度。

 

骨葬(こっそう)

・遺体を火葬してから、葬儀・告別式の祭壇に骨壺を置いて行う形式の葬式。
・北海道・東北地方に多い。
・先に密葬して、後で本葬を行う場合も骨葬となる。

 

骨壺(こつつぼ)

・遺骨を納める壺。骨壺は、骨箱に入れ、布の骨覆い(こつおおい)に入れる。

【さ】

斎場(さいじょう)

・葬式の式場。
・火葬場や、通夜・葬儀・告別式を行う場所。

 

祭壇(さいだん)

・通夜や葬儀を行うための壇。供花や供物を置き、お香をたく。

 

三回忌(さんかいき)

・故人が亡くなってから2年目の法要のこと。

 

散骨(さんこつ)

・遺骨を粉末にして、海や山にまくこと。
・散骨する場合、墓が不要となる。

 

【し】

四十九日(しじゅゆくにち)

・亡くなった当日から数えて49日後に行う法要。
・この日に墓に納骨するのが一般的。

 

自然葬(しぜんそう)

・遺骨や遺灰を自然に還す葬送方法。
・散骨や樹木葬のこと。

 

実費(じっぴ)

・葬式での飲食費、返礼品などの費用。
・葬儀社が出す「葬儀一式費用」の見積もりには含まれていないことに注意。

 

死化粧(しにげしょう)

・故人が、身しなみを整えて、あの世に旅立てるように施す化粧のこと。

 

死装束(しにしょうぞく)

・仏式の場合は仏衣のこと。
・神式やキリスト教式では、故人が好きだった服を着せることが多い。

 

死亡診断書(しぼうしんだんしょ)

・死亡後に医師が書いてくれる死亡を証明する書類。
・死亡届と一体になっている。

 

死亡届(しぼうとどけ)

・死亡後に役所に提出する書類。
・提出すると、火葬許可書をもらえる。

 

社葬(しゃそう)

・故人が勤務していた会社が主催する葬式のこと。

 

終活(しゅうかつ)

・人生の最期を迎えるための準備すること。
・2012年に流行語大賞にノミネートされ、一般的な用語となった。

 

集合墓(しゅうごうぼ)

・1つの墓石の中に多数の遺骨を納める墓。
・永代供養墓の一種。

 

収骨(しゅうこつ)・拾骨(しゅうこつ)

・火葬した後に遺骨を骨壺に納めること。
・骨上げともいう。
・通常は、遺族が足の部分から拾っていく。
・関東ではすべて拾骨するが、関西では遺骨の一部のみを拾骨する。

 

住職(じゅうしょく)

・その寺の長である僧侶のこと。
・檀家の葬式では、通常、読経を行い、戒名を授ける。

 

出棺(しゅっかん)

・遺体を入れた棺を火葬場へ向かわせること。

 

樹木葬(じゅもくそう)

・墓石を設けず、、樹木を墓碑とする遺骨の埋葬方法。

 

焼香(しょうこう)

・死者に対して香を焚いて弔うこと。

 

精進落とし(しょうじんおとし)

・本来は、四十九日法要後に食事をすること。
・現在では、葬儀当日の繰り上げ法要後に精進落としを行うことが多い。

 

祥月命日(しょうつきめいにち)

・故人が亡くなった月日と同じ日。
・亡くなった月のことを祥月という。
・単に「命日」と言えば、祥月命日を指すことが多い。
・1年に1回の祥月命日に対し、毎月の故人が亡くなった人同じ日のことを月命日という。

 

浄土宗(じょうどしゅう)

・1175年に法然が開宗した日本の仏教宗派の一つ。

 

浄土真宗(じょうどしんしゅう)

・親鸞の教えをもとにした仏教宗派の1つ。
・阿弥陀如来の本願力を信じることで往生するという「絶対他力」の立場をとる。

 

初七日(しょなのか)

・亡くなった日を入れて七日後に行う法要のこと。
・精進落とし(法要の料理)を食べる。
・現在は、火葬後に繰り上げ法要として行うのが一般的。
・都市部では告別式と一緒に行うこともある。

 

白木祭壇(しらきさいだん)

・葬儀の際に用いられる祭壇の種類の1つ。
・白木なのは「慌てて準備した」という意味合いも込められている。

 

真言宗(しんごんしゅう)

・空海が開いた日本の仏教宗派の1つ。

 

神式(しんしき)

・神道の形式のこと。

 

神葬祭(しんそうさい)

・神道によって執り行われる葬祭のこと。
・参列者は玉串を奉納して死者を弔う。

 

寝台車(しんだいしゃ)

・病院から自宅や安置場所、安置場所から式場まで、遺体を搬送する車。
・霊柩車よりも費用が安い。

 

親鸞(しんらん)

・鎌倉時代の日本の僧侶で、浄土真宗の宗祖。

 

【せ】

清拭(せいしき)

・遺体を拭いてきれいにすること。
・病院では、看護師や委託業者が行なう。

 

生前契約(せいぜんけいやく)

・身寄りのない人が、死後の葬式や遺品整理などについて、生前に葬儀社等と契約を結んでおくこと。
・生前予約とは意味が異なるので注意。

 

生前予約(せいぜんよやく)

・本人や家族の葬式プランについて、生前に葬儀社を調べ、見積もり検討し、予約をすること。
・必ずしも、本契約は必要なく、予約した葬儀社に必ず葬式を依頼しなければいけないものではない。
・生前契約とは意味が異なるので注意。

 

線香(せんこう)

・火をつけて仏前に備えるもの。

 

全骨拾骨(収骨)(ぜんこつしゅうこつ)

・火葬場で遺骨を全て持ち帰ること。
・東日本で多い。

 

禅宗(ぜんしゅう)

・日本においては、座禅を行う宗派の意味で使われることが一般的。
・具体的には、曹洞宗と臨済宗がある。

 

【そ】

葬送の自由をすすめる会(そうそうのじゆうをすすめるかい)

・自然葬をすすめるNPO法人
・日本で初めて海洋散骨を行い、以後、散骨が増えるきっかけとなった。

 

葬儀(そうぎ)

・葬送儀礼のこと。
・故人を送るための儀式。
・「葬式全体」に対して、「葬儀・告別式」として行われる儀式のみを「葬儀」と呼ぶ。

 

葬儀保険(そうぎほけん)

・葬式費用をまかなうための保険のこと。
・少額短期保険(掛け金が安く、保険期間が1年など)が主流。

 

葬儀一式費用(そうぎいっしきひよう)

・葬式において、葬儀社に支払う費用。
・飲食費や返礼品などの実費や、お布施は含まない。
・葬式にかかる費用総額とは異なるので注意。

 

臓器提供(ぞうきていきょう)

・臓器移植でしか治らない人のために、死後、臓器を提供すること。

 

葬祭ディレクター(そうさいでぃれくたー)

・厚生労働省が認定する、葬祭業界で働く人の知識や技量を認定する資格。
・1級と2級がある。
・葬祭ディレクターの資格がなくても、葬祭業界で仕事をすることはできる。

 

葬式(そうしき)

・臨終から、通夜、葬儀・告別式、火葬までを含めたもの。
・一般には、「葬儀」と「葬式」は同じ意味で使われることも多い。

 

曹洞宗(そうとうしゅう)

・道元が開いた日本の仏教の宗派の1つ。
・本山は永平寺。

 

僧侶(そうりょ)

・出家して仏道を修行する人。

 

俗名(ぞくみょう)

・生存中の名前のこと。

【た】

荼毘(だび)

・「荼毘に付す」は、遺体を火葬するという意味。埋葬までを意味する場合もある。
・仏教由来の言葉。

 

檀家(だんか)

・特定の寺に墓を持ち、その寺を支援する家のこと。
・寺の清掃、行事の手伝い、そうs機や法要のお布施などが檀家の役割。

 

【ち】

直葬(ちょくそう)

・通夜、葬儀・告別式をおこなわず、火葬のみを行う葬式。
直葬についてはこちら

 

【つ】

月命日(つきめいにち)

・毎月の故人くなった人同じ日のこと。
・亡くなった日が31日の場合、30日までしかない月は30日に前倒し、2月は28日(うるう年の場合は29日)に前倒しすることが多い。
・月命日に対して、故人が亡くなった同じ月日のことを、祥月命日という。

 

通夜(つや)

・故人に一晩中付き添い、線香やろうそくの火を絶やさずに見守ること。
・現在では、告別式に参列できない人が、通夜の弔問に訪れるのが一般的。

 

通夜ぶるまい(つやぶるまい)

・通夜で故人と親しかった人に出す食事のこと。
・都市部では、通夜に参列した人にも出す。
・地方によって形態は様々だが、寿司を出すことが多い。

 

【て】

手元供養(てもとくよう)

・骨壺を墓に入れず、自宅に置くなどして供養すること。

 

天台宗(てんだいしゅう)

・最澄が日本に伝えた仏教宗派の1つ。
・妙法蓮華経(法華経)を教義としている。

 

【と】

導師(どうし)

・通夜、葬儀、法要などを主催する僧侶。脇僧を従えることもある。
・一般的な葬儀では菩提寺の住職が導師を務めることが多い。

 

道元(どうげん)

・日本で曹洞宗を開祖した鎌倉初期の禅僧。

 

読経(どきょう)

・葬式や法要で、僧侶がお経を声に出してを読むこと。

 

土葬(どそう)

・遺体を火葬せずに土に埋めて埋葬すること。
・現在の日本では、99%以上が火葬で土葬されることは少ない。
・また、土葬を禁止している自治体が多く、土葬ができる地域は限られている。

 

弔い上げ(とむらいあげ)

・最後の年忌法要のこと。
・従来は、三十三回忌、または、五十回忌が弔い上げとされることが一般的。
・近年は、7回忌か13回忌で弔い上げとする場合もある。

 

友引(ともびき)

・物事に勝敗無しという意を持つ六輝の1つ。
・日本では「友を引く」という言葉から、この日に葬式行うのを避けるようになった。

【な】

南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

・浄土宗・浄土真宗などで、阿弥陀仏への帰依を表明する六字名号。

 

【に】

新盆(にいぼん)

・四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のこと。

 

日蓮(にちれん)

・鎌倉時代の仏教僧で、日蓮宗の開祖。

 

日蓮宗(にちれんしゅう)

・日蓮を祖とする日本の仏教の宗派の1つ。
・法華経の教えを説く。

 

日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)

・富士門流に位置する日本の仏教の宗派の1つ。
・日蓮を宗祖とし、日興が開いた富士大石寺を総本山とする。

 

【ね】

年忌法要(ねんきほうよう)

・忌明けとなった後に行う供養のこと。
・一般的には法事と呼ばれ、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十五回忌がある。

 

【の】

納棺(のうかん)

・遺体を清め、死装束を着せ、化粧を施して、棺に納めること。
・葬儀社が専門の納棺師を呼んでくれる場合と、葬儀社の担当者が納棺する場合がある。

 

納棺師(のうかんし)

・遺体を清め、死装束を着せ、化粧を施して、棺に納める仕事を行う人。

 

納棺の儀(のうかんのぎ)

・湯かん後、ゆっくりお別れの時間をもつこと。

 

納骨(のうこつ)

・遺骨を墓・納骨堂などに納めること。
・四十九日法要の後に行うことが多い。
・墓がない場合は、墓を建てた後に行う。

 

納骨堂(のうこつどう)

・墓石を建てない場合に、遺骨を納めるためのお堂のこと。
・もともと、一時的に遺骨を納める場所と考えられていたが、現在では恒久的に利用できるところが増えている。

 

野墓地(のぼち)

・個人の敷地内にある墓、または、墓埋法ができる前から地域で管理していた墓のこと。

【は】

墓石(はかいし)

・墓、墓標の石。
・仏教では遺骨を礼拝するための象徴として立てられる。

 

墓参り(はかまいり)

・死者を供養するために、お墓にお参りをすること。

 

墓守(はかもり)

・墓の管理をする人のこと。
・先代から墓を受け継いだ墓の承継者や、寺の住職や僧侶、霊園の管理人などが含まれる。

 

白布(はくふ)

・故人の顔のかける白い布のこと。
・または、後飾りを作るために机にかける白い布のこと。

 

花祭壇(はなさいだん)

・白木祭壇を使わず、遺影を花で囲むように飾られた祭壇のこと。
・生花を使う場合は、白木祭壇より値段が高い。
・花や、花の色を指定することも可能。
・ヒマワリ、バラなどの明るい花を選ぶ人が増えている。

 

搬送料(はんそうりょう)

・遺体を、寝台車や霊柩車で、病院から自宅、斎場、葬儀会場へ搬送する際の料金。

 

【ひ】

彼岸(ひがん)

・仏教用語で、生死の迷いを河や海にたとえ、その向こう岸のことを指す。
・また、春分の日と秋分の日をそれぞれ中日とした7日間のこと。

 

棺(ひつぎ)

・遺体を納める入れ物のこと。
・桐張、布貼り、彫刻入りなどがある。
・遺体を収めた後は、「柩」と書く。

 

【ふ】

仏衣(ぶつい)

・納棺するときに着せる白い帷子、手甲、脚絆などのこと。
・死装束ともいう。

 

仏式(ぶっしき)

・仏教形式のこと。
・日本の葬式のほとんどは仏式で行われる。
・他の形式に、神式、キリスト教式などがある。

 

仏壇(ぶつだん)

・家で先祖や家族の位牌を安置し、手を合わせるための壇。
・位牌には故人の戒名が記されている。
・最近は仏壇を置かない家も多い。

 

仏間(ぶつま)

・仏壇を置く部屋のこと。
・最近、特に都市部の家では仏間がある家は少ない。

 

部分拾骨(収骨)(ぶぶんしゅうこつ)

・火葬場で遺骨の一部しか持ち帰らないこと。
・西日本で多い。
・遺骨のうち、喉仏と、身体の部分を代表する骨のみを拾う。
・喉仏の骨は、「仏」の字が含まれるから重要とされる。

 

分骨(ぶんこつ)

・遺骨の一部を別の場所に分けて納骨すること。

 

【へ】

返礼品(へんれいひん)

・葬式の参列者に渡すお返しの品のこと。
・「粗供養」ともいう。

 

【ほ】

法号(ほうごう)

・日蓮宗で故人に授けられる名前。

 

法事(ほうじ)

・故人の冥福を祈り、成仏を願って、寺や自宅などで営まれる仏教的行事。

 

法然(ほうねん)

・平安時代末期に浄土宗を開祖した僧。

 

法名(ほうみょう)

・浄土真宗で故人に授けられる名前。

 

法華経(ほけきょう)

・正式には、「妙法蓮華経」。
・大乗仏教の重要な経典の1つ。

 

菩提寺(ぼだいじ)

・家の墓がある寺のこと。
・檀那寺(だんなでら)ともいう。

 

墓地、埋葬等に関する法律(ぼち、まいそうとうにかんするほうりつ)

・「遺骨は墓地以外に埋めてはいけない」と規定している。
・「火葬場以外で火葬してはいけない」と規定している。

 

本位牌(ほんいはい)

・黒漆や唐木で作られた位牌のこと。

 

本山納骨(ほんざんのうこつ)

・遺骨を宗派の本山に納め、合祀して供養すること。
・本山が京都に多いため、関西で多い。

 

本葬(ほんそう)

・著名人の葬式で、家族のみで行なう密葬の後に行なう葬儀のこと。

【ま】

埋葬(まいそう)

・遺体を埋めること。

 

埋葬料(まいそうりょう)

・健康保険の被保険者や被扶養者が死亡した時に支給される埋葬するための費用。

 

埋葬許可証(まいそうきょかしょう)

・火葬許可証に火葬済みの印を受けたもの。
・埋葬時に必要となる。

 

枕飾り(まくらかざり)

・遺体を安置する際に枕元に置く飾り。

 

枕経(まくらぎょう)

・遺体を安置した際にあげてもらうお経のこと。
・通夜直前に行ったり、省略されることもある。

 

末期の水(まつごのみず)

・臨終後に、故人の口に水を含ませること。

 

守り刀(まもりがたな)

・亡くなった武士の胸元に、生前使用していた刀をお守りとして置いたことに由来。

 

【み】

ミサ

・キリスト教の死者を追悼する儀式。
・死後、3日目、7日目、30日目、1年後の命日(昇天日)に行う。

 

密葬(みっそう)

・本葬の前に、親族のみで行う葬儀のこと。
・社葬のように、準備に時間がかかる場合、先に密葬を行い、火葬を済ませてから、本葬を行なう。
・最近では、「直葬」のような簡素な葬式の意味で使われる場合がある。

 

【む】

無縁墓(むえんばか)

・承継者がいなくなった墓のこと。
・永代使用権がなくなり、墓は取り壊され、遺骨は集合墓に合祀される。

 

無宗教式(むしゅうきょうしき)・無宗教葬(むしゅうきょうそう)

・特定の宗教に捉われない葬式のこと。
・宗教者を呼ばず、祭壇も作らない。
・故人の撮影した写真や趣味の作品を飾ったり、好きだった音楽を流したり(音楽葬)、焼香のかわりに献花をすることもある。

 

【も】

喪中(もちゅう)

・故人に対する冥福を祈る期間。
・一周忌までを指す。

【や】

友人葬(ゆうじんそう)

・創価学会の葬式のこと。
・僧侶を呼ばず、戒名を不要としている。

 

【り】

離檀料(りだんりょう)

・墓の改装などの際、寺の檀家をやめる時に、檀家が寺に支払うお布施の1つ。
・寺としてはあくまで「お布施」であり、「離檀料」とは呼ばない。
・寺の要求が高額であることも少なくなく、寺と檀家の間でトラブルになることもある。

 

【れ】

霊園(れいえん)

・共同墓地のこと。

 

霊柩車(れいきゅうしゃ)

・葬儀・告別式の式場から火葬場まで柩を搬送する車。
・輿(こし)をつけた宮型霊柩車もあるが、最近は寝台車と呼ばれる車両が使われることが多い。